Vol.3カルチャー·7分で読める
東南アジア屋台飯の世界——バンコク・ハノイ・台北の味比べ
Lisa Chen
フードコラムニスト
旅の醍醐味は「食」にあり。特に東南アジアの屋台文化は、その土地の暮らしと歴史が凝縮された宝庫です。バンコク、ハノイ、台北——3つの街の屋台を食べ歩いた経験から、それぞれの魅力をお伝えします。
バンコク:カオスの中の絶品
バンコクの屋台は、まさにカオス。交通量の多い道路脇で、猛烈な火力で中華鍋を振るう姿は圧巻です。まず試してほしいのは「パッタイ」ではなく「カオマンガイ」。シンプルな鶏飯ですが、店ごとに味が全く違います。
ヤワラート(チャイナタウン)の夜市は特に見逃せません。フカヒレスープが500円以下で食べられる店が並び、甘いマンゴースティッキーライスでシメるのが定番です。
ハノイ:一つの料理を極める職人気質
ハノイの屋台は「一軒一品」が基本。フォーならフォーだけ、ブンチャーならブンチャーだけ。それを何十年も作り続けている職人がいます。
旧市街のフォー・ティン(Phở Thìn)は、牛肉フォーの名店。濃厚なスープに、炒めた牛肉を載せるスタイルは他では味わえません。朝6時に行列ができる光景は、この料理への愛情の証です。
台北:夜市という名のテーマパーク
台北の夜市は、食べ歩きのテーマパーク。士林夜市や饒河街夜市では、胡椒餅、魯肉飯、臭豆腐、豆花と、一晩で10種類以上の味を楽しめます。
個人的なおすすめは「蚵仔煎(牡蠣オムレツ)」。もちもちの衣に小ぶりの牡蠣が入り、甘辛いソースがかかった台湾の定番です。
共通する屋台のルール
どの都市でも、地元の人が並んでいる店は間違いありません。観光客向けの英語メニューがある店よりも、指差しで注文するような店の方が、本物の味に出会えます。また、現金の用意もお忘れなく。
次の旅では、ホテルのレストランを飛び出して、屋台の椅子に座ってみてください。そこには、旅でしか出会えない味が待っています。
#東南アジア#屋台#グルメ